GBRとは、Guided Bone Regenerationの略で、日本語では骨誘導再生法と呼ばれており、インプラント治療において骨が少ない方の場合に、歯槽骨や顎の骨の再生を促す治療方法です。
インプラント治療ではインプラント体を埋入するために十分な骨の量や厚みが必要です。
しかし、歯周病の重症化による歯の欠損や合わない入れ歯を使用し続けたことなどが原因で歯槽骨が骨吸収を起こして骨がやせてしまうと、インプラント治療に必要な骨が足りない状態になってしまいます。
骨が細いと、インプラントが骨の中に収まりきらず骨からはみ出して歯ぐきから露出してしまう場合があります。
そうなると、骨としっかり結合することができません。
GBRでは骨補填材(骨生成材)を使用したり、患者さん自身の骨(自家骨)を採取・移植して、骨の再生を促し、インプラントを固定するのに必要な骨の量・幅を増やします。
GBR法の メリット |
GBR法の デメリット |
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1. インプラントを埋め込むには、表側の骨の量が足りません。
歯の表側の骨がやせてしまっていて、インプラントが骨から露出していて、しっかり固定できません。
2. 骨を作りたい箇所に、人工の骨補填材を置きます。その上から メンブレンと呼ばれる特殊な膜で、その箇所を覆います。そうすると、骨補填材は自分の骨と置き換わって新しい骨を作ります。
膜の役目は、
@骨補填材をその場所にキープさせる事
A骨補填材に線維芽細胞という、歯肉などを作る細胞が入り込まない様にする事。
骨を作る細胞を骨芽細胞と言いますが、繊維芽細胞の方が骨芽細胞より成長が速いため、もし膜が無ければ繊維芽細胞が骨補填材に置き換わってしまい、骨ができないからです。
骨芽細胞が骨補填材に置き換わることで骨ができるのです。
骨を作る骨芽細胞は歯肉などを作る線維芽細胞の方が増殖スピードが速いため、骨を作りたい場所に線維芽細胞が入り込まないようにメンブレンでカバーをします。
3. 約4〜5ヶ月で、新生骨ができあがります。
骨が再生されて、自家骨に置き換わり、硬い骨になるまでに4〜5ヶ月かかります。
十分な骨幅になり、インプラントがしっかりと固定されていることを確認した後、歯を作る段階に移ります。
インプラントと上部構造を接続するアバットメント装着し、上部構造(人工歯)の装着します。
1.安定したインプラントを埋入するためには、骨の幅が足りません。
2.骨がやせてる部分に人工の骨補填材を置きます。
3.骨補填剤の上から人工のメンブレンという膜で覆います。そして骨が再生するのを待ちます。(約3〜6カ月)
4.骨が再生したら、インプラントを埋入します。
GBR法(骨を増やす手術)を併用してインプラント手術を行う場合の費用は下記のようになります。
GBR法についてのご質問・ご相談は無料初診カウンセリングでドクターが詳しくお答えいたします。お気軽にご予約ください。