インプラント専門用語集

アバットメント

インプラント本体(フィクスチャー)に、連結する土台のこと。このアバットメントの上に被せる上物を上部構造と言います。

インプラントの構造、アバットメント

インプラント体

インプラント体とは、インプラントの部品の一部で、天然歯で言うと歯根の部分に当たります。フィクスチャーとも呼ばれます。

代表的な素材はチタンです。

インプラントの構造、インプラント体

インプラント治療

インプラントとは、人体に医療器材を埋め込むことを指します。

歯科で使用されるインプラントは「歯科インプラント」「デンタルインプラント」と呼ばれますが、歯科インプラントが一般的になるにつれ、「インプラント」と言えば一般的に歯科インプラントのことを意味するようになりました。

インプラント治療とは、歯を失った箇所に人工歯根(インプラント)を埋入し、歯を補う治療法です。

インプラントは「第2の天然歯」とも呼ばれ、審美性、耐久性、機能性に優れ、今までは歯を失った時の治療法と言えば入れ歯かブリッジが一般的でしたが、近年ではインプラントを希望する方が増えてきています。

インプラントと天然歯の比較

オールオン4

最小4本のインプラントで10〜12本の歯作ることの出来る術式のこと。

従来、すべての歯を失った場合、インプラント治療を行おうとすると、8〜14本のインプラントの埋入を伴う、身体的にも費用面でも患者様に負担の大きい方法しかありませんでしした。

それに比べ、オールオン4は最小4本で済むため、身体的にも経済的にも負担を抑えつつ、天然歯と同様の咀嚼力と審美性を手に入れることが出来ます。

オールオン4

オールオン4、上顎
▲ 上顎
オールオン4、下顎
▲ 下顎
オールオン4、術後
▲ 術後の咬合写真
オールオン4、笑った時
▲ 術後のスマイル
詳しくはこちらをご覧ください。

骨造成

歯を失うと、ものを噛む刺激が顎の骨に伝わらなくなり、骨は吸収され痩せていきます。

インプラントを埋入するのに必要な骨の高さや厚みが足りなくなると、インプラントを埋入すると骨を貫通する恐れがあります。

つまりインプラントを安全に埋入するためには骨の厚みや高さが必要です。
そこで行われるのが骨造成です。

骨造成にはGBR法サイナスリフトソケットリフトなど、様々な術式があります。

サイナスリフト

歯科医師

上顎洞が下にさがってきてる場合に、上顎洞を持ち上げる方法のひとつです。上顎洞を横から穴を開けます。

手術の負担が大きいため、患者さんはかなりしんどいです。

最近はソケットリフトの方が有利ですので、あまり行いません。詳しくはこちらをご覧下さい。

歯周病

歯周病とは、歯と歯の間の歯垢に繁殖した細菌により、歯肉が炎症を起こし腫れる症状のことです。

歯周病がある場合、インプラント治療は出来ません。しっかりと歯周病治療をする必要があります。

また、インプラント埋入後、歯ぐきとインプラントの間のポケットに歯周病菌が増殖すると、歯ぐきの炎症が起き、周囲の骨が溶けてしまいます。
これをインプラント周囲炎と呼びます。

歯周病

上部構造

インプラントをして、最終的に被せる上物のこと。補綴物とも言います。

インプラントの構造、上部構造

人工歯

インプラントのかぶせ物のこと。(歯茎から出ている部分)
ジルコニアセラミック、オールセラミック、ハイブリッドセラミックなど、様々な素材があります。

セラミッククラウン

セラミックとは陶材のことで、強度と耐久性に優れており、歯科治療でよく用いられる素材です。
細かい色調調整が可能で、審美性にも優れています。

セラミッククラウン

ソケットリフト

上顎洞が下にさがってきてる場合に、上顎洞を持ち上げる方法のひとつです。上顎洞の下から穴を開けて持ち上げます。手術の負担が非常に少なく、また非常に有効なため、現在では主流です。詳しくはこちらをご覧下さい。

チタン

インプラント体の代表的な素材。

チタンは人体親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくい、軽くて強度があり、錆びにくいなどの特徴があります。

チタンは歯科治療においてはインプラント体の他、矯正治療のワイヤー、入れ歯などにも使用されています。

チタン

フィクスチャー

インプラント本体のこと。骨の中に埋め込んでしまう部分にあたります。フィクスチャーの上に連結する土台のことを、アバットメントと言います。

無歯顎

歯が一本もない状態のこと。

CT

CT(Computed Tomography)とは、CT撮影装置とコンピューター処理により画像の再構築を行い、断層写真が得られる装置のことです。

CTを使用することで、レントゲンでは見えなかった部分を確認出来るようになり、骨の厚みや密度などの詳細な計測が出来るようになり、より安全で高度な治療が可能になります。

CT

歯科用CTの有用性について

GBR法

骨がない所に骨を作る方法です。骨の元になる細胞(骨芽細胞)を集めて骨を作り、そこにインプラントを埋め込みます。詳しくはこちらをご覧ください。

1回法インプラント

診療風景

手術が1回で終わるタイプのインプラント。インプラント本体の頭の部分を歯ぐきの上に出した状態にします。

適応:骨が量的にも、質的にもいい場合に適用します。手術が1回で済むため、患者さんも術者も楽です。

2回法インプラント

インプラント本体を、完全に骨の中に埋め込んでしまい、その上から歯ぐきを被せてしまう方法です。インプラント本体が歯ぐきの中に埋もれているため、頭を出す手術(2次オペ)が必要になります。

適応:現在では主流の方法。骨の状態が、量的にあるいは質的にあまり良くない場合とか、GBR法、サイナスリフト法、ソケットリフト法など、高度な手術をする時にも適用します。

1回法・2回法とは?

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